エステ業界がニュースに大きく取り上げられるのが労働基準監督署の是正勧告(改善指導)。ようするに、労働環境を改善するように国から言われることです。

ニュースになったのでインパクトがありますが、一昔前は強引な勧誘やスタッフの酷使が表沙汰にはなっていない業界でした。そう考えると、今は業界全体がクリーンな方へは向かっています。それでも、まだまだホワイトな業界とは言い切れないのが現状でしょう。

エステサロンの従業員は技能や知識も必要なため、バイトではなく社員という形式が主です。そのため、人気が出てきて繁盛しだしても、その期間が長く続かないとなかなか新しい社員を雇うまでは至りません。これが現従業員の残業や休憩時間の短縮などにつながってしまっています。

それでは、是正勧告された有名エステサロンから見ていきましょう。

是正勧告をされてニュースになったエステサロン

是正勧告されてニュースになったサロンは2つ。

1つ目は、たかの友梨ビューティクリニック。2014年に残業代の未払いで是正勧告されました。

2つ目は、エステティックTBC。こちらが記憶にも新しい是正勧告でしょう。2016年3月に福岡の店舗に対して是正勧告されました。休憩の未取得と残業、それに伴う賃金の未払いによって是正勧告を受けています。

問題は改善されたのか?

どちらのエステサロンもエステ業界の労働環境の改善に取り組む労働組合エステ・ユニオンが間に入り、改善しています。

法律を上回る水準のルールでエステサロンで働く人の環境を整え、チェックや話し合い、交渉などをしてくれているため、どちらのサロンも良い方向へと進んでいるといえるでしょう。

そのため、是正勧告された=やばいという認識は間違いです。是正勧告されたのに改善できていなければやばいですが、エステ・ユニオンとホワイト求人労働協約を結んでいるので、以前よりエステティシャンにも優しい労働環境になっているといえるでしょう。

悪いニュースは大きく報道されますが、その後のことは報道されても小さく取り扱われるので今でもやばいと勘違いしている人もいるかもしれませんね。

ちなみに、脱毛業界で有名なミュゼプラチナムの賃金未払いでもエステ・ユニオンは活躍しています。

是正勧告を受けているのは本当に2つだけ?

たかの友梨とエステティックTBCはニュースで報道されたので有名になっているだけで、実は他のエステサロンも是正勧告を受けています。

例えば、ミスパリやジェイエステティック、ベルルミエールなどです。すでに話し合いや交渉はエステ・ユニオンとの間で行われていますが、協約は結ぶまでは至っていません。他のエステサロンの場合は、是正勧告されているので問題を改善するのは当たり前ですが、厳しい協約を結ぶかどうかはわからないです。

結論

  • 是正勧告を受けたのはたかの友梨とエステティックTBCだけではない
  • どちらもやばくない
  • エステ・ユニオンと労働条件に関する厳しい協約を結んでているのでむしろ他よりも安心できる