日本でEMSといえば、2001年に大流行した「アブトロニック」や2015年にCMをしている「SIXPAD」が有名ですね。

痩身エステでは施術の終盤の方にEMSを使うことが多いです。

では、そもそもEMSとは何なのか、エステやクリニックで使用される業務用と家庭用の違いについてお伝えします。

EMSとは

EMSと表記されることがほとんどですが、実際はElectrical Muscle Stimulationの頭文字を取っています。

直訳で電気筋肉刺激で意味も同じように、電気による刺激で筋肉を運動させることです。

開発されたのは1960年代のヨーロッパで、1972年のミュンヘンオリンピックで知名度をあげました。

また、EMSはスポーツの分野や医療の分野でも使われる機器です。

痩身エステではよく利用される機器でインナーマッスルを鍛えて基礎代謝を上げたり、身体を引き締めたりすることに使われます。

1回で効果があらわれやすいものではなく、継続して通うことで効果を発揮しやすい施術です。

エステサロンでは単体では効果が現れにくいので、他の施術と組み合わせていることがほとんどでしょう。

業務用と家庭用の違い

1つ目の違いとして、出力できる周波数が違います。

周波数は低周波(1~1000Hz)、中周波(1000~2000Hz)、高周波(3000~50000Hz)、干渉波(異なる周波数を同時に出力したもの)があって、周波数によっても作用する筋肉も違います。

痩身エステではインナーマッスルにも作用する高周波まで出力可能な機器を使っていて、家庭用では中周波までのものがほとんどです。

また、家庭用EMSで低周波のものを利用したことがある人は痛いというイメージを持っているかたもいるかもしれませんね。
でも、周波数は高いほど痛みも感じなくなり、エステのEMSは中周波や高周波を使うことが多いので大丈夫です。

2つ目の違いは、機器の値段です。

高周波を出力できるものほど大型であることも多く、値段も数十万円から百万円を超えるものまであります。
家庭用では数万円から十数万円なので価格は全然違います。

安いEMSは痛みもあって使い続けるのは厳しいので、家庭で継続して利用したい場合は高周波や干渉波を出力できるグレードの高いものを使ったほうがいいでしょう。

3つ目の違いは出力強度の違いです。

家庭用は素人も使える分、出力できる電気刺激はあまり強くありません。
エステサロンでは知識のある人が使うので出力できる電気刺激も強くなっています。

4つ目は出力範囲の大きさです。

家庭用EMSでは1度に出力できるのは小さな範囲だけですが、業務用EMSなら1度に広範囲の筋肉を刺激することが可能です。

追伸

女性は運動不足な方が多く、そうでなくても鍛えにくいインナーマッスルを鍛えられるEMSはダイエットや身体の引き締めに貢献してくれるでしょう。

痩身エステでコースを選ぶ時も運動不足だと感じている人ほど、EMSの含まれたコースを選ぶようにしたほうがいいです。