女性は筋肉量や黄体ホルモン(プロゲステロン)の関係で男性よりも便秘になりやすいです。
3日に1回はトイレに長時間こもってやっとの思いで出るなんて方や1週間出ないなんて方もいます。
でも、便が体に残っているのは体によくありませんし、なんとかして便秘は解消したいものですね。
そして、便が出てくれれば体重が1~2kg減るなんてことさえもあります。
では、今回は便秘のデメリットと便秘解消の方法についてお伝えします。
便秘のデメリット
便秘になることでメリットになることは全くありません。
デメリットしかないので、便をためこむことは百害あって一利なしです。
また、デメリットも小さなものから大きなものまで様々あります。
1.ストレスがたまる
便秘が長引くとストレスがたまります。
それが慢性的になってくると自律神経のバランスが悪くなって、自律神経失調症になってしまうこともあるでしょう。
また、常におなかを気にするようになって勉強や仕事に集中できなくなる人もいます。
ひどい人だと、便秘から気持ちが塞ぎこんでいってうつ病になり、仕事をやめてしまったなんてことも…。
2.重い病気の原因に…
便秘が慢性的になってくると、血液の流れが悪くなったり、血液中の有害物質が増えたりしてしまいます。
また、便秘の便は硬いので痔やおしりの出血を起こす確率も高いです。
そして、便秘が長年にわたると、大腸がんや腸閉塞を快便の人より発症しやすくなってしまいます。
他にも糖尿病や胃潰瘍などのリスクも増やしてしまうでしょう。
重い病気でなくても、むくみや倦怠感、肩こりなどがおこり、そこからストレスへとつながることもあります。
3.腰痛になる
おなかが張ることと血行不良で腰痛にもなりやすいです。
ここに体の歪みや長時間座った生活などが重なるとさらに腰痛になる確率はあがります。
さらに、腰痛がひどくなってくると椎間板ヘルニアにまでなってしまうことも…。
精神的ストレスからストレス性腰痛を発症する人もいます。
4.下剤に頼ることで自力排便が不可能に
どうしても出ないときに下剤を頼ることはありますが、頼ることが多くなりすぎると下剤を飲まないと便を出すことができなくなります。
下剤も最初は効きが良いですが、使えば使うほど効きにくくなって量が増えていってしまうでしょう。
下剤はどうしても無理なときだけにしておいて常用するのはやめ、根本的なところから便秘を解消したほうがいいです。
便秘解消の方法
便秘を解消するためには、「腸の蠕動運動を活発にすること」と「便を柔らかくして出しやすくすること」が大事です。
腸の蠕動運動を活発にする方法
簡単なものなら「腹式呼吸」や「体を左右にひねるだけ」でも蠕動運動を促すことが出来ます。
特に腹式呼吸は自律神経を整える働きもあるのでおすすめです。
腹式呼吸のやり方はこちらの動画を参考にしてください。
さらに、蠕動運動を活発にしたいなら「腸のマッサージ」や「逆さ自転車こぎ」などがいいでしょう。
腸をS字にマッサージする方法はTVなどのメディアでも何度も取り上げられていますね。
まだ、知らない方のために参考動画があるので、そちらを御覧ください。
逆さ自転車こぎは足痩せにも効果のある運動なので、便秘だけでなく足が痩せたい人にもおすすめです。
他にも便秘解消するための運動や体操は多く、「お尻歩き」や「うつ伏せゴロゴロ」などもあるので、気になった方は調べてみてください。
便を柔らかくして出しやすくする方法
水分を取ることは便を柔らかくするために必要ですが、腸にたまって固くなってしまった便を出すためにはあまり役立ちません。
腸で固くなって出にくくなった便を出すためには、「オリゴ糖」、「植物油」、「乳酸菌」、「食物繊維」などを取るのがいいでしょう。
オリゴ糖は善玉菌を増やして悪玉菌を減らすので便秘を解消するのに役立ちます。
また、オリゴ糖の商品は便秘解消しやすいように食物繊維などを合わせてくれている商品も多いです。
植物油は便を柔らかくするだけでなく、油分が腸の滑りをよくしてくれる潤滑油の役割をしてくれます。
一緒に食物繊維を取るとさらに便が出やすくなるので、生野菜にオリーブオイルや亜麻仁油をかけて食べるといいでしょう。
また、脂肪を燃焼させエネルギーにする中鎖脂肪酸の多いココナッツオイルもおすすめです。
乳酸菌や食物繊維は耳にすることも多く、ヨーグルトや野菜をイメージしてもらえればいいので割愛します。
追伸
便秘を解消するために安易に下剤を使うのはやめてください。
簡単な体操や取りやすい食べ物を続けていくだけでも改善へと向かっていきます。
女性の場合は生理周期も便秘に関わってくるので、自分の周期を把握しておくといいでしょう。